西日本実業柔道連盟
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活動内容
フランス柔道調査視察事業報告
10.国立スポーツ研究所(INSEP:Institut National du sport et de l'EducationPhysiqueの略)
国立スポーツ研究所
日仏両国旗を掲揚し我々を歓迎
スポーツ文部省の管轄で、パリ市東部のバンセーヌの森に広大な施設(28ha)がある。1945年創設、フランス国内の27競技団体の中からトップアスリート(定員630人。内400人が寄宿舎生活、内150人が未成年者)が推薦され毎年入学する。

敷地内には、広大な雨天陸上競技場、テニスコート、サッカーグラウンド、多目的体育館、格技体育館など充実した競技施設と併せ、学校、宿泊施設、病院、記録資料館なども完備されている。この整えられた環境で、多くの選手の強化合宿、各国のナショナルチームやクラブ等の合同練習も盛んに行われている。

INSEPに在籍する柔道女子選手と団員
INSEPに在籍する柔道女子選手と団員
役員は国内のオリンピック委員会など各協会のトップがメンバーとなっている。柔道連盟ルージェ会長もINSEPの役員の一人である。

柔道の選手は75人。練習は1日2回、柔道連盟の管理の元で練習している。INSEPの方針はスポーツだけでなく、学業にも重点を置き、オリンピックや世界選手権でメダルを取るのを目指し、日々練習に励んでいる。北京五輪は322人が参加、その内98名がINSEPの出身。全部で41個のメダルを獲得したが、その内21個がINSEPの出身が得た。
=意見交換で説明いただいた方々=
フランス柔道連盟
ルージェ会長、ミシェル広報統括責任者、ドゥソセテル連盟道場師範、デコステール教育・研修担当、ドゥペトラ審判担当、ノエル財務担当、グレゴリー広報担当、ドミニク国内大会会長、アムーズ レーシングクラブ指導者、粟津 DOJO SHOZO AWAZU師範の皆様。
INSEP(国立スポーツ研究所)
INSEPでも統括責任者のティエリーさんから歓迎のことばと施設やINSEPの概要説明があり、我々の質問にも快く応じていただいた。感激したのはフランス旗と日章旗を掲揚し、出迎えていただいたことです。

ここに列挙させて戴きました皆様には長時間にわたり、多方面の説明や質問にも快く応じていただきました。誌上ではありますが、お礼申し上げます。ありがとうございました。
<総括>
子供たちへの指導の様子
子供たちに絞め技や関節技を指導するアムーズさん

フランス柔道から学んだもの
・前回(12年前)訪問して変わらないのは「フランス柔道の思想」である。
柔道がフランスの教育普及の根幹であること。柔道人口の85%が18歳以下であるが、必ずしも柔道を生涯スポーツとはせず、子供の頃に必ず柔道着を着せて興味を持たせる施策を最重点にしている。例えばジュニアの審判員、帯の色を多く使う、少年に絞め技・関節技を教える、自由な練習時間、強くなることをあまり強制しないなど。私達が子供の頃に草野球をやっていて大人になってプロ野球の観戦に行くような感覚を自然に持たせている。

・柔道は礼節を重んじるスポーツである。
柔道は単に勝敗を争うだけのスポーツではなく礼節を重んじ、人間として大切な精神面を養うことができるスポーツとしている。試合中の選手に対する声援はすさまじいが、審判に対する信頼感は高く、判定に際しての抗議・苦情は一切ない。

・「フランス柔道」は世界の中心であるとの自負。
柔道を発展させる体制(施設、施策)を国が整え、連盟も国と呼応し外国の選手を受け入れて育成する体制が確立されている。

・指導者それぞれが柔道に対し、熱い思いで取り組んでいる。

・指導者のレベルアップのために、決まったことを説明するだけの場ではなく、将来に向け創意工夫を含めた「指導者講習会」を開催している。

・柔道を変革させるために自国で試行し、実績を挙げて提案することを常に考えている。例えば、18畳の試合場、1人審判、ビデオ分析等を積極的に取り入れている。
<派遣日程>
6月8日(火) 結団式(ホテル京阪)
9日(水) 関西国際空港集合後、空港発
シャルル・ドゴール国際空港着(時差▲7時間)
10日(木) 関電パリ事務所所長挨拶、全体スケジュールの検討、調整(萩原氏:通訳)
11日(金) 早朝トレーニング見学、連盟役員(担当責任者)と意見交換
INSEP(国立スポーツ研究所)見学、責任者と意見交換
ダガルデール・パリ・レーシングクラブ見学
12日(土) 柔道女子2部団体、男子個人3部 選手権大会観戦
大会役員と意見交換
13日(日) 男子2部団体戦観戦
大会役員と意見交換
14日(月) 自由行動
15日(火) シャルル・ドゴール国際空港発
16日(水) 関西国際空港着
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