西日本実業柔道連盟
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ラオス指導者派遣事業報告
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指導員所感
九州電力(株) 桑原 和寿 指導員 九州電力(株)
桑原 和寿 指導員
このたび、近隣国の柔道普及拡大を目的とする国際交流と、国際感覚を身につけた柔道指導者の育成という目的で、初めてラオス人民民主共和国に行かせていただきました。派遣が決定した当初は、期待と不安が混在し、非常に複雑な心境でした。しかし、実際に行ってみると、現地で指導をされている菊池先生をはじめ、選手の方々も非常に熱心に柔道に取り組んでおられ、不安はほとんどなくなりました。

指導風景言葉が通じない中で、どれだけ指導ができるだろうかという思いはありましたが、片言の英語やラオ語及びジェスチャーでなんとか指導することができ、伝えたいという強い気持ちがあれば、言葉の隔たりは関係なく、十分分かり合えるものと改めて感じました。そして、何より私達が指導したことに対し、選手達が一生懸命取り組み、ひとつでも多くの技術を得ようとしている姿を見て、非常に感銘を受けました。それに、指導を行う中で、逆にラオスの選手達から学ぶこともたくさんあり、私にとって非常に収穫が多かった遠征となりました。

約1週間という短い期間ではありましたが、団長の大橋先生をはじめ、今回同行した他の指導員の方々にも恵まれ、大変実りあるものになりました。是非、今後もこのような事業を継続していただき、柔道界の底辺を益々広げていってほしいと強く願います。

今回、このような機会を与えていただきました西日本実業柔道連盟、および快く同意していただいた会社のご理解に深く感謝するとともに、私の今後の柔道人生の糧として柔道界に貢献したいと思います。大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
大阪ガス(株) 中山 幸久 指導員 大阪ガス(株)
中山 幸久 指導員
今回、派遣メンバーに選んでいただき、本当に勉強になりました。行く前は、柔道・言葉・文化の違いなど不安ばかりが先行していましたが、実際に現地で指導に携わるうちに、ラオスの方々の柔道に対する前向きの姿勢・熱意が伝わってきて、不安よりもこの人達に何かしてやりたいという気持ちになりました。

指導風景ラオスの方々は、肩車や飛び込み十字など派手な技を好み、大切な基本動作に欠けているように感じたので、他の指導員と組み手争いや体の仕組み、相手の反応等を考えた力の入れ方等を重点的に指導するように心掛けました。初めは言葉も通じず、なかなか理解してもらえなかったのですが、気持ちを込めて教えれば、それに応えてくれるという感じで、最終的には達成感を覚えるまでになりました。

ラオスは、日本では考えられないような練習環境ではありましたが、その中で工夫し、一生懸命練習に取り組む姿勢は素晴らしく、特に「形」の練習や「審判法」など、目を見張るものがありました。

私はラオスに行くまでは正直、練習を十分に行えない環境にあること、試合に勝てなくなったこと、歳をとってきたこと等を理由に、いつ柔道を止めようかとも思っていました。しかしラオスでの柔道を通じた人との触れ合いは、言葉に出来ないものがあり、私自身、一生柔道に関わっていこうと強く思うようになりました。

柔道は強かったらそれでいいわけではなく、奥が深いものであり、人間を成長させてくれるものだということを、ラオスの方々に学んだ気がします。また先生方や他の指導員の方々に恵まれたこともありますが、私もラオスの柔道に少しでも貢献できたことを嬉しく思っています。
東レ株式会社 磯 恵司 指導員 東レ(株)
磯 恵司 指導員
今回、ラオスへ柔道指導に派遣させて頂く話を聞いた時、日本語でも十分に説明出来ないのに、異国の言葉で上手く伝える事ができるか不安で一杯でした。

いざ指導となると言葉が出ず説明に困り、英単語とジェスチャーを混ぜて教えるといった感じでしたが、相手が困惑している様子が見られ、言葉の壁を痛感させられました。

指導風景しかし、現地の皆さんは、物事の吸収力が早く、柔道に対する高い意欲と優れた身体能力、貪欲な研究心を持ち、分かるまで聞いてくるという熱心な姿勢には感心すると同時に、我われも見習わなければと強く感じさせられました。

また、ただ単に強くなろうとするだけでなく、礼法・形・審判といったこともしっかりと出来ており、私自身、柔道のすばらしさを再認識させられたものです。

練習する環境については、雨がふると雨漏りがする、風通しも良くないといった、日本と比較すると決して良い環境とは言えない中で、真剣に柔道に取り組んでいる姿をみると、逆に自分たちの日本における柔道の環境が十二分に恵まれているという事を認識させられました。

最後に、現地では菊池先生並びに多数の方と柔道を通してお会いする事ができた上に、貴重な話を聞く機会があり、大変有意義な時間を過ごす事ができました。自分自身の柔道に対する考え方を見直すいい機会になりました。これも菊池先生を始め、大橋団長、瀬戸口副団長、他の多くの方々のご尽力や、会社の理解を頂いた賜であると思います。今回の経験を今後の柔道と人生に行かしていき、この派遣が無駄にならないように、微力ながら柔道発展にも努めていきたいと思います。
近畿通関(株) 鳥入 孝仁 指導員 近畿通関(株)
鳥入 孝仁 指導員
ラオスでの海外指導訪問に参加させて頂きました。私自身、初めての海外指導ということで言葉が通じないことによって理解してもらえないのではと不安がありました。実際、指導にあたった初日は言葉がわからないことで、我々コーチ陣からあまり声をかけていなかった様に思います。

指導風景しかし、現地で活動されているJICAの馬場さんに挨拶と柔道で使える簡単な言葉を教わってからは、教えたかった技を伝えることができました。難しい言葉は使えなくても、身振り手振りで真剣に教えようとすれば、選手達も聞き逃さないように、見逃さないようにと真剣に指導を受けてくれることがわかりました。選手達のまじめな練習態度や素直さに触れ、最終日の稽古が終わる頃には、まだまだ一緒に柔道をしたいなと少し寂しく感じるほどでした。

ラオスの柔道人口増加や施設・設備など、まだまだ問題があると感じましたが、菊池先生の柔道に対する情熱と選手達の努力によって、良い方向に進んで行くと思います。ラオスで開催されるSEA GAMESでも良い成績を残すのではないかと期待しています。今回の指導期間、現地の先生方や一緒に行った先生方、コーチの皆さんを見て私自身とても学ぶことが多く、この経験を今後に生かしていければと思っています。
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