西日本実業柔道連盟
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活動内容
当連盟役員の海外交流 続報

当連盟布施玄秀理事他3名から、今夏の海外柔道交流活動の報告がありましたので紹介したします。
セルビア・モンテネグロ共和国との交流
交流の経緯と活動内容
 神永洋一(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)明治大卒)が大学院生であった頃、親しく交流のあったチャスラブ ペイヨビッチ九州大学助教授の出身地である、セルビア・モンテネグロ共和国を訪問したことから同共和国との交流が始まる。今春、神永からモンテネグロ共和国で東欧の柔道を経験してみないかとの誘いを受け、豊中市立千里体育館で柔道活動をしている布施玄秀(西日本実業柔道連盟理事・住友イートンノバ )と乾義昭(西日本実業柔道連盟事務局、豊中市柔道協会役員選手育成部・伊丹市役所)が参加した。
 参加者3名と少数ではあるが、柔道に愛着心を持っている私たちの現地滞在中は充実したものであり、柔道を中心とした交流活動が出来たと実感している。
 交流活動の内容は、日本で行われている柔道の稽古や指導方法を紹介したこと、大阪電気通信大学付属高校から頂いた22着の柔道着をプレゼントとして持参したことである。また、箸や扇子など日本の伝統工芸品も持参し、現地でお世話になった方へお礼の気持ちとして受け取って戴いた。
 「柔道」で感じたことは、まず畳に関すること。コンクリート床にマットを敷き、その上にレスリング用のシートを張ったものが畳の替わりとなっていた。マットのためか、力を吸収され疲れやすい。また、足が取られ、足技を掛けにくかった。内股を教えて欲しいと言われたが、マットの上ではバランスがとりにくく内股が掛けづらい。こうした事情が、足取り系や肩車系の技が多い事や、関節技や絞技が発達しているヨーロッパ柔道の特徴を生んでいる背景ではないかと感じた。モンテネグロでは、日本の一本を取る柔道に魅力をもっており、熱心に稽古に参加していた。今後も、指導や稽古のため日本からの来訪を望んでいるようである。
 以下に、今回のスケジュールに若干の説明を加えて、モンテネグロ交流記といたします。
8月7日   布施、神永、午前中に同一ルート(ウィーン1泊)にて関西空港を出発。
乾は、夜に別ルート(イギリス経由)にて関西空港を出発。
8日   モンテネグロ共和国ポトゴリッサ空港に、それぞれ夕方に到着し、ホテルにて合流。
9日 午前: ゴラン・ミロビッチ氏の道場にて、現地での指導者キパ氏を中心に日本で基本的に行われている稽古内容で練習を行う。(腹ばいなど準備練習、背負投、内股、大外刈を指導)
キパ氏達と記念撮影
  午後: ゴラン氏宅に食事に招かれる。生ハムやチーズは、日本人に合う美味しいものであった。
10日 午前: 昨日に続き、練習を行う。(基本的な練習に加えて、背負投、内股、大外刈の連続技や連絡技を指導)男子練習生に小中学生女子練習生も5人が加わり、道場に活気が出てくる。
  午後: シュコーダル湖へ観光に行く。湖は、周辺2国にまたがり、コンビナートを4ヶ所隣接している程、広い面積を有している。その後、ドラガン氏宅へ歓迎会に招かれ、夕食をご馳走になる。主食はパンで、肉類やチーズが多い。料理方法は多くないが、どれも美味しく頂いた。お粥料理があったことに、たいへん驚いた。
11日 午前: 昨日に続き、練習を行う。(基本的な練習に加え、立ち技の復習と寝技の指導、試合形式で乱取りを行う。)道場へ通ってくる子供達と仲良くなり、楽しい時間を過ごすようになる。
  午後: アドリア海で海水浴の後、世界遺産「コトル」へ観光のため移動する。「コトル」は、教会や学校など町全体が城壁の中に建造された要塞都市のようであり、ヨーロッパの歴史と文化を色濃く残していた。
12日 午前: 午後: 「コトル」周辺の教会などを観光する。
13日 午前: ポトゴリッサに戻り、市内を観光する。布施氏は、帰国する。
キパ氏の道場を見に行ったが、畳ではなくマットにビニールを張ったものであった。
  午後: 最後の練習を行う。一昨日までの復習と自由練習をする。総勢30人を超える人が、共に汗を流した。私たち3人に感謝状が渡され、私たちも持参していた物を記念にと子供達にプレゼントする。
練習風景 参加者と記念撮影
バスコ君(練習生)宅にて、送別会が開かれ、みんなとの別れを惜しんだ。
日本を紹介したガイドブックを見て、街並みや食文化の違いに驚き、大きな建築物や生ものなどに興味を示し、質問を受けた。
14日 午前: ポトゴリッサ空港からベオグラード空港へ  別ルートにて帰路の途へ。
 青少年や子供達、いろいろな方々と交流を深めるに当たって、柔道という共通点が、言葉の壁を気にさせない程に、お互いの気持ちを深く理解させてくれた。また、滞在中は、たくさんの人にお世話になっただけでなく、モンテネグロ歴史書や「ラキア」と言うモンテネグロの地酒など、記念になるものを多数いただいた。柔道の指導と稽古を通して、文化や人との交流を深める事が出来た、充実した6日間であった。
  布施 玄秀(当連盟理事)
乾  善昭(当連盟事務局)
神永 洋一        

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